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さて、最新心理学には、実験心理学という分野があります。この実験心理学とは、最新心理学を築き上げて行く上で、無くてはならない分野なのです。 そもそも、最新心理学のテクニック自体が、発想だけでは成り立たない性質を持っています。 誰が考えても、その発想が実践としての使用に適するか適さないかという点は、やはりある程度の実験を試みるまでは半信半疑であるからです。 従って、実験心理学に於いては、実験的な手法で心理の分析を行ない、その結果として心を理解する様に務めるのです。 以上の様に、実験心理学の存在によって、最新心理学のテクニックは、その全貌を明らかにするのです。
ですから、実験心理学なるものは、言い換えれば心理学の研究そのものであり、心理学の原点とも言うべきものです。 即ち、臨床心理学が心理学の応用により、実際に人の心を癒したり救ったりする為の学問であるのに比べ、実験心理学とはそういうテクニックを実験と研究により発見したり形にしたりする為の、心理学の基礎の学問である、ということです。
ところで、この実験心理学ですが、知覚心理学、生理心理学、認知心理学、発達心理学、等という分野から構成されます。 この様に、人間の持つ多彩な性質や能力に対してのアプローチを続けるのが、実験心理学に於いての基本姿勢と言えるでしょう。
それでは、この実験心理学の歴史を、これから紐解いてまいりましょう。 10世紀~11世紀に生を受けた学者、イブン・アル・ハイサムによって、実験心理学は誕生したと伝えられています。 後の時代には、多くの学者によって発展を遂げ、19世紀頃になると一分野として実験心理学が確立された様子です。 それから後は、アメリカを中心に行動主義との関係を強め、思考や記憶等というテーマに従った研究がなされ、遂には現代の最新心理学に於ける基盤となったのです。 この様に、後世に学問の一分野を遺したハイサムが、想像を絶する苦労を続けたであろう人生を思うと、心理学に改めて畏敬の念を覚えるものです。
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