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近年では最新心理学に於いて、音楽を用いたテクニックが度々使われています。 この音楽が人間の心理に及ぼす効果と影響には、真に偉大なものが認められますから、最新心理学のテクニックとしての音楽の活用は非常に有意義であり、又その活用が容易なのです。 一例を挙げても、最新心理学のテクニックの代表格であるNLPの場合、音楽を応用する例が随分と目立ちます。 それだけ、音楽と心理は関係が深いという事であり、誰しも日常的に体験しているに違いありません。
以上の様に、音楽と心理の関係を研究するのが、これから述べる音楽心理学なのです。 音楽心理学と聞くと、最近テレビ等で頻繁に語られる「α波」や「癒し」等を、連想する方も少なくはないでしょう。 勿論、これらの言葉も、音楽心理学の一部に間違いありません。 最近では、音楽療法士という資格があり、この音楽療法に於ける音楽を活用した精神面のケアや癒しの効果は、音楽心理学に於いては真に実用的な部分なのです。
しかし意外に思われるでしょうが、音楽心理学の中心部分は、実はそういう音楽療法ではないのです。 そうではなくて、「音楽の構成を、人間心理の観点から紐解く。」、これこそが音楽心理学の真意であり、原点であるのです。 即ち、音楽が人間の心理にもたらす効果を実用化するよりも、音楽がどの様に構築されたのかを人間の心理から解明する学問、これこそが音楽心理学なのです。
例えば、ある楽曲があったと仮定します。 これは、クラシック音楽でもポピュラー音楽でも、ジャンルは何でも構いません。 この楽曲が、何故支持されるのか、或いは支持されないのか、何故肝心な部分が抜けているのか、リズムには如何なる効果があるのか。 以上の様に、楽曲に対して疑問を持ち、分析と研究を続けるのです。 決して人間の為に音楽を使うのではなく、何処までも音楽の為に人間が存在する、或いは信じられないかも知れませんが、これこそが音楽心理学の本質なのです。
「作曲や演奏の際には、霊感が降りて来る。偉大な音楽は霊界に既に存在しており、天才が道具となって譜面や楽器に写し取る。」、もしこんな信じ方をする音楽家であれば、「人間が音楽を作った。」とは何とも夢の無い話だと感じるかも知れません。 しかし科学的な見地からすると、言うまでもなく音楽は人間が作った物、というのは疑う余地がない事実なのです。 だからこそ、音楽には人間の心理が非常に大きく作用している、と心理学では考えるのです。 やがては、「心理を解明する事により、音楽の記号化を行なう。」これこそが音楽心理学の最終の目的なのです。
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